明王院

明王院(みょうおういん) 広島県福山市草戸町

初めて明王院に行ったのは雪がちらちら舞う2月のことだった。
新幹線で福山まで行き、案内所で地図をもらい、バスに乗る。
運転手さんが教えてくれたところで降り、川に沿って歩いた。

写真を一枚とった所でわがデジカメ電池切れ。とほほ。お札など売っているおじさまに聞いてみた。
「すみません、電池ありませんか。」
「はあーっ?」
もう一度聞く、カメラを見せながら。
「これにいれる電池ですけど。」
おじさまはこう言われた。
「カメラ?うちはカメラ屋じゃあねえ。」とガラス戸をぴしゃりと閉めてしまった。

あ、そうですか。カメラ屋さんではないことなど百も承知ですけどもね。 せっかく新幹線に乗ってきたのだから、写真一枚なんてね、と近くに店があるかもと、石段を降りて歩いてみた。
すぐ隣の稲荷神社にも寄ってみたがなし、結局あきらめて駅までバスで戻り、福山城と美術館をのぞき、コーヒーを飲んで新幹線で帰ってきたような次第。おまけあり。写真うまく撮れてなかった。

明王院五重塔と本堂

明王院五重塔と本堂

明王院五重塔
明王院五重塔
建立:1348年、高さ29.1メートル

2007年4月、18きっぷでもう一度訪れた。JR福山駅で降り、バスの乗車券売り場でまた聞く。どこ行きのバスですか?→鞆港行き。停留所は?→草戸大橋。200円だと。乗って窓の外を見ながらちょっとちがうような気がしつつ、降りた。
やっぱり前とちがうよ、と道路の端のバス停で思案。確かに橋のそばだけど、明王院は山の方に行かないといけない。横断歩道はないし、通るのは車ばかり。塔らしきものは見えないし、右か左かもさっぱりわからないのだ。とにかく車が通らない時道路を渡り、人を待った。ようやくおばあさんに会い、教えてもらう。そこから歩いて10分ほどだった。



明王院五重塔

この五重塔は1348年住持頼秀の時に、1文勧進の小資を積んで造られたものと書いてあった。
南北朝を代表する建物だそうだ。



明王院本堂

本堂(国宝)

明王院は真言宗のお寺で本尊は木造十一面観音菩薩立像とのこと。
境内は自由に見てまわれる。
建築様式は、和様の姿をとりながらも細部には大幅に唐様が採用されている折衷用。
外陣の輪垂木(わだるき)天井はアーチ型で極めて珍しい手法とのこと。



川沿いの桜

先ほど乗ったバス道は川沿いの堤防だった。
前に来た時は大通りのバス停で降りてこの堤防の端っこを歩きながら、明王院をさがした。

帰りは、バス道とは別の地元の人たちが通っているらしい道を、 市内のバス停まで歩くことにした。
この季節に来て良かったとつくづく思う。
川沿いに 並んだ桜をゆっくり見ながら歩く。
見覚えのあるバス停まで来て、この「明王台入口」だったとわかった。
駅行きのバスの時間まで かなりあるので、駅まで40分ほど歩いた。
やっぱり待ってでも乗ればよかったかな。



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