■2011年10月30日(日)「南極ははるかかなたに」
日曜日のテレビドラマで「南極大陸」というのがあるが、つい先日バスの中で女子大生たちが話していたのを思い出した。私が座っていた席のすぐそばに立ち、3人ほどで話すので全部聞こえてくる。秋の新番
組の批評らしきものをあれこれ話す中で、一人が「南極大陸って何?」と言ってた。「そうそう、あれ何?」ともう一人も言う。「情熱大陸みたいなもの?」「あれは実話やねん。船で南極に行く話で犬が生きとったとか」「そうなん、ドキュメンタリーやね」
昭和30年代の南極地域観測隊第1次越冬隊がやむなく犬を置き去りにして日本に帰る。その1年後再び観測隊が南極昭和基地を訪れた時に、置き去りにした犬のタロとジロに再会するのだ。涙なくしては語れない。映画では高倉健さんがこの隊員を演じられていた。ドラマのタイトルを「南極物語」にした方が良かったのではと思う。
昭和は遠くなりにけり、実感です。