■2008年11月
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嵐山 | 渡月橋から見る桂川 |
京都バス清滝行きに乗り、愛宕寺前で降りると目の前が愛宕念仏寺だ。天台宗の仏教寺院で本尊は厄除千手観音、別名1200羅漢の寺と呼ばれている。右京区嵯峨鳥居本にあり、嵯峨野めぐりの始発点になっている。最初の仁王門には、阿形・吽形(あぎょう・うんぎょう)の仁王像もまつられている。この仁王門は江戸中期のものだが、昭和25年の台風で破損大となり、昭和56年に解体修理を行なった。この時寺門興隆を祈念して、境内を羅漢の石像で充満させたいと発願したとのこと。
10年後、その数は1200体となり、平成3年に「1200羅漢落慶法要」を厳修した。これらの石像は1200人の一般の参拝者が自らの手によって彫られたものだそうだ。拝観料300円。
愛宕念仏寺 仁王門
地蔵堂 | 本堂 | 三宝の鐘 |
きちんと並んだ羅漢たち
吽行の仁王さん (うんぎょう) |
阿形の仁王さん (あぎょう) |
ここにもいますよ | 仲良し親子 |
思い思いの祈りを | ネコといっしょに | オーマイゴッド | 整列! |
オットットット | 目指すはタイトル | 極楽、極楽 | まぶしいですか |
羅漢の背中側には造られた方の名前などが書いてあった。
1200もの、笑った顔や祈ってる顔、物思う顔が迎えてくれる。
一の鳥居がある鳥居本(とりいもと)地区は、 愛宕念仏寺よりまだ奥にある愛宕神社への参道として江戸時代あたりより栄えてきたとのこと。また化野念仏寺につながっていく道でもあり、鳥居から650メートルほどの沿道は、嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区となっている。草ぶきの屋根が並び、保存館では明治の民家を見学できる。
愛宕神社一の鳥居 | 草ぶき屋根の民家 | 愛宕山名物だんご 「しんこ」とうす茶 |
京都が舞台の映画やドラマに必ず出てきていた化野念仏寺、近頃はちょっと見なくなったと思っていたが、観光客は相変わらずの多さだ。愛宕念仏寺を出て鳥居をくぐり、草ぶきの屋根や家を見ながらぶらぶらと参道を下ってくると、このお寺に入る道がある。
この地にお寺が建立されたのは約1100年前で、弘法大使が五智山如来寺を開創し、その後法然上人の常念仏道場となって浄土宗に属しているとのこと。本尊は阿弥陀仏座像、拝観料500円。
化野念仏寺、見事な紅葉でした
散紅葉 | 西院の河原の石仏 | 竹林 | 六面体六地蔵 |
境内にまつる8000体を数える石仏・石塔は古くあだし野一帯に葬られた人々のお墓だ。何百年という歳月を経て無縁仏と化し、あだし野の山野に散乱埋没していた石仏を明治中期、地元の人々の協力を得て集め、釈尊宝塔説法を聴く人々になぞらえ配列安祀してあるる。−拝観資料より
ここは「西院の河原」ともいわれているようで、区画をぐるりと石垣で囲み、中に高い塔と石仏が並べてある。撮影は禁止。でも外からは撮ってもいいと言われた。
境内から竹林へと続く道があり、しばらく上っていくと広場があって六面体六地蔵が置いてある。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道の六つの世界を六道といって、それぞれにお地蔵様が居られ人々を救われる姿を現したものとのこと。水をかけてお参りするのは、水によって罪障を洗い流す意味があるそうだ。皆並んで一人ずつ水をかけながらお参りした。
念仏寺を出てから、嵐山に向かって歩く。途中の野宮神社の前で刀を差したワンちゃんに会った。
カメラの前で大人しくポーズをとっていた。
だんだん人が増えてくる。
嵐電嵐山駅の前に何重にもなった列があった。切符を買うためのようだ。
帰りの渡月橋
渡月橋は左側通行で、人と人の間にはさまれ、もまれながら渡る。
車道にはみ出す人もいて、交通整理のガードマンさん達は大忙しだ。
阪急嵐山駅も切符売り場は行列。私たちはチケットがある。良かった、良かった。