大糸線と小海線
■2010年4月
大阪発新潟行きの夜行急行列車「きたぐに」に念願かなって乗れた。大阪を夜11時27分に出て新潟に到着するのが翌日の8時29分、9時間ほどかかる。今回は大糸線に乗りたかったので糸魚川で降りることにした。
「きたぐに」は普通車自由席、グリーン車指定席、A寝台、B寝台がある10両の編成列車だ。「彗星」以来寝台車には乗ってないので久しぶりに乗ってみようかなとも思ったが、ここはひとつ頑張ってとグリーン車に乗った。
糸魚川まで6時間、リクライニングシートとはいえ少々首が痛くなり、そういえば以前空気枕を買ったなあと思いだす。首を固定してくれるのでまさにもってこいの品物なのだが、さて家のどこに置いていたのだろうか。帰ったらさがしてみなくては。
- 大阪駅
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大阪駅に停車中の急行「きたぐに」 |
指定券はJR西日本の「5489(ごよやく)サービス」に電話して購入した。
乗車券はみどりの窓口で、神戸市内〜小諸までを購入。
小諸ってどこですかと駅員さんに聞かれてしまった。
乗り継ぐ路線と駅を言ってやっと乗車券が機械から出てくる。
経由:東海・湖西・北陸・大糸・篠井線・中央東・小海線、
料金:9870円。
糸魚川までの急行券は6410円だから、ツアーなどに比べるとやはり高いと思う。
- 大糸線(おおいとせん)
- 大糸線は長野県松本駅〜新潟県糸魚川駅間の105.4km、42駅を3時間半ほどで走る路線だ。
天気が良ければ車窓には」北アルプスの連山が望まれるはずだった。 糸魚川では朝日もさしていたのだけど、悲しいことにだんだん空は重そうな雲におおわれてしまった。
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大糸線列車(JR西日本のディーゼルカー) 松本方面に向かって出発 |
ディーゼルカーの車内
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車窓に広がる姫川 |
北アルプスかな(6時12分) これ以後は山が見えなくなった |
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茶色い鉄橋 |
平岩駅 サクラと除雪車と遠くの大仏 |
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平岩駅駅名標 (JR西日本) |
白馬大池駅駅名標 (JR東日本) |
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鮮やかな水色の鉄橋 |
線路横の雪 |
大糸線は長野県南小谷(みなみおたり)駅でJR西日本と東日本に所属が分かれる。
糸魚川〜南小谷間は非電化、南小谷〜松本間は電化区間だ。
南小谷でディーゼルカーから電車に乗り換えた。
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信濃大町駅の普通電車 |
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松本行電車の中 |
信濃大町駅駅名標 |
- 塩尻駅
- 大糸線終点の松本から塩尻、岡谷を通って小淵沢(こぶちざわ)まで行く。
篠ノ井線、中央本線の東線(とうせん)に乗ったことになる。
小淵沢に着いたのが10時59分だった。
- 小海線(こうみせん)
- 小海線は山梨県小淵沢(こぶちざわ)駅〜長野県小諸(こもろ)駅間の78.9Km、31駅を2時間10分ほどかけて走る。
愛称が「八ヶ岳高原線(やつがだけこうげんせん)」、日本鉄道最高所を走る鉄道だ。
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小海線の列車 |
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小淵沢駅駅名標 |
列車 |
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車内 |
線路 |
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小海線の列車 |
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車内 |
車内 |
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鳥居と小さな鉄道神社 |
レストラン(休みだった) |
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JR最高点の木製標柱(1375m) |
踏切 |
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踏切(清里から上ってくる) |
踏切(野辺山に向かって下る) |
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日本最高所にある野辺山駅 1345.67mとのこと |
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小海線に乗った時から雨がだんだんひどくなり、最高点の踏切まで行くのをあきらめようかと思った。
踏切は清里〜野辺山間にあるのでどちらの駅で降りたらよいかと運転士さんに聞いてみる。
「野辺山からの方が近いと思いますが、結構距離ありますよ」だって。
走っている列車の一番後ろから見ていてわかった。近いかも、行けそうだと。
野辺山で降りて列車を見送っていたら、運転士さんが窓から顔を出して
「2kmくらいありますよ」と声をかけてくれた。
ありがとうと頭をさげたら敬礼のポーズををしてくれる。
この優しさがうれしいよね。
次の列車まで2時間あるので、雨の中傘をさして歩いた。
歩いて30分、人通りもほとんどない。
寒いし、往復1時間はしんどかったな。
- 小諸城址懐古園(こもろじょうしかいこえん)
- 小海線の終点小諸(こもろ)に着いたのが午後3時半だった。
次のしなの鉄道に乗るまで1時間半なので、「小諸なる古城のほとり〜」を散策の予定にしていた。
雨はやみそうもないので、散策をやめて連れが食べたいというお蕎麦屋さんに入る。
が、食べてもまだ1時間あった。
懐古園は小諸駅から5分と看板に書いてある。 またまた傘をさして行くことにした。
「三の門」 国指定重要文化財 寄棟造りの城門で1765年に再建されたとのこと
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小諸城址の石碑 |
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「鏡石(かがみいし)」 山本勘助が愛用したと伝えられる |
小諸城はもともとあった城を武田信玄が落として、山本勘助と馬場美濃守に命じて築城させた。 その後織田、徳川、松平氏などに変り、元禄15年牧野氏になって十代続いたそうだ。 明治の廃藩置県で役割を終え、神社を祀り、懐古園と呼ぶようになった。
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藤村石碑 |
藤村詩碑「千曲川旅情の歌」 |
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小諸八重紅枝垂 (こもろやえべにしだれ) |
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サクラ並木 |
ちょうどサクラ祭の最中で結構人が多かった。
小さな動物園もあり、叫ぶ声も聞こえてくる。
藤村の「雲白く遊子悲しむ〜」のような寂しい古城ではなかったけれど
雨にぬれた石垣のコケを見てるとちょっぴりそんな気持ちになった。
- しなの鉄道
- しなの鉄道は長野県にある第三セクター方式の鉄道だ。
軽井沢駅〜篠ノ井駅間、65.1Km、19駅あるが篠ノ井から長野まで直通乗入れしている。
小諸から長野までの乗車券は1120円だった。
小諸を17時06分に発車、学生さんが多く車内の写真は撮れなかった。
長野に18時10分着、メルパルクに泊まる。
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しなの鉄道 |
- 信越本線(しんえつほんせん)
- 信越本線は群馬県高崎駅〜横川駅までと、長野県の篠ノ井駅〜新潟駅までを結ぶ路線だ。
長野新幹線開業に伴い、横川〜軽井沢間が廃止、軽井沢駅〜篠ノ井駅間が第三セクターのしなの鉄道に経営が移管された。 なんとまあ、分断されてしまったのだ。
2014年度の北陸新幹線延伸開業に伴い
長野駅〜直江津駅間も第三セクター鉄道として経営分離される予定で、また分断されることとなる。
今はまだJR路線として乗れるが、今度乗るときは(ずっと先だろうけど)
もう第三セクターになっているのだ。
長野駅ホーム 隣のホームに長野新幹線「あさま」が停車中 普通列車妙高1号が入ってきたが光が入って撮れなかった |
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←スイッチバッグ中(二本木駅にて) 走ってきた線路の中は 段々畑のようだ |
妙高1号の車内 |
新幹線の工事中 |
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直江津駅の普通列車 |
乗ってきた妙高1号 |
新潟行き快速くびき野3号 |
長野を8時12分に発ち、直江津に着いたのが9時41分。
ずっとオランダの人と一緒で、身振り手振りで話す。
大きなリュックを背負い、一人で日本各地を回られてるとのこと。
直江津で「グッバイ」だけはちゃんと言えた。
- 北陸本線(ほくりくほんせん)
- 北陸本線は滋賀県米原駅〜新潟県直江津駅を結ぶJR西日本の大幹線だ。
直江津⇔金沢間に筒石という駅があるが、その駅はトンネルの中にある。 駅舎は地上なのでホームまでは290段を乗降しなければならないそうだ。
「はくたか」の中からでは全然わからなかった。
はくたか4号(赤い色)金沢行きと はくたか5号越後湯沢行き (直江津駅にて) |
金沢からこんどはサンダーバードに乗り換えた。
新大阪まで2時間半、特急は外を見るのも忙しい。
またローカル線に乗ってのんびり日本海などながめてみたい。
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