信楽(しがらき)の里散策
■2009年10月
「秋の関西1デイパス」2900円を使って信楽に出かけた。神戸からJR草津線の貴生川(きぶかわ)まで片道1890円だからちょっと安くなる。貴生川から信楽高原鉄道(しがらきこうげんてつどう)に乗れるのがうれしい。
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信楽高原鉄道貴生川駅・駅票 |
信楽高原鉄道列車 |
愛称とたぬきのイラスト |
信楽高原鉄道は甲賀市や滋賀県などの出資による第3セクター方式の鉄道だ。
信楽線は、滋賀県甲賀市の貴生川駅から信楽駅まで14.7キロを23分ほどで運行している。 全線乗って料金は450円。愛称はSKR(Shigaraki Kougen Railway)とのこと。
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駅前広場の大きなたぬき 実は公衆電話ボックス |
駅前のたぬき |
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信楽高原バス ボンネットタイプだよ |
旭橋 下を流れるのは信楽川 |
信楽といえば、何と言っても信楽たぬき。「他を抜く(たをぬく)」商売繁盛の縁起物として、お店の軒先などでよく見かける。ただ歴史は意外に浅く、明治時代に作ったものが最初らしい。 たぬきと一緒に並んでいるカエルは何かというと、聖武天皇の御代より生息すると伝わる信楽ガマは「福帰る」と呼ばれ、八相の縁起を備えているといわれてるそうな。無事かえる、若がえるというのもあるし。 他にフクロウ、カメなどが店先に並んでいた。フクロウは「不苦労」から「福朗」とされ、首がよく回ることから商売繁盛に後利益あり。カメは子亀を「銭亀」と呼ぶことから、金運の縁起物とされている。
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店の前には五重塔も |
小さなたぬきたちが整列 |
道ばたの赤ちゃんたぬき |
窯元散策路の途中にある窯元、丸滋(まるし)製陶さんの前に置いてあった。
タイガースのファンなんですかね。
丸滋製陶さんでは陶器の手洗い鉢を作っているそうだ。
ちょっと見てみたいねと言いながら寄ってみる。
のぞいていたら、どうぞ中に入って見てくださいと声をかけてもらえた。
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陶土を型に入れる |
機械ろくろで形をつくる |
仕上げをする |
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細かい仕上げは手作業で |
窯 |
中心に穴をあけて手洗い鉢になる |
お礼を言って帰ろうとしたら、呼び止められる。
小さめの手洗い鉢が積み上げてあり、B級品だけど持って帰らないかと。
少し心ひかれたが、重そうなので辞退した。
踏むのがもったいないようなタイルが散策路の目印だ
散策路は上ったり下ったりの細い坂道が続く
歩いていたら道の下に石段みたいなものが見えてきた。もしやこれは登り窯ではないかと思い、降りてみることにした。 丸由(まるよし)製陶さんの看板がある。パンフレットにも登り窯と書いてあるし、でも形がねと言いながら、まわってみてびっくり。 きれいな登り窯だった。
- 登り窯(のぼりがま)
- 江戸初期から昭和40年代にかけて使われたもの
「登り窯」は傾斜地を利用して、「火袋」から焼成室となる「1の間(ま)」から上へ2、、3、4、5〜の間へ(最長13室)とつながった焼成室を、上段へ設けた連房式の窯のことである。 燃料は薪で火袋からあぶりはじめ、1の間から順に焼成し、その間が焼きあがれば次の間に移る。全てが終わると火止めをして焚き上がる。−看板より
パンフレットにたぬき制作工房見学ができると書いてあった、奥田製陶を訪ねて行った。 見学させてくださいと言って中を見せてもらう。焼く前の大きなたぬきから小さなかわいいたぬきまで、ぎっしりと並んでいた。
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乾燥中のたぬきたち |
来年の干支のトラ、元気そう |
一つひとつ点検してくれてます |
奥田製陶の庭にあった軽トラック 荷台にはたぬきたちが並んでいた 明日から開かれる信楽陶器まつりの準備かな |
登り窯の見学OK!というパンフレットを見て、信楽陶芸村まで歩いた。友だちと地図を見ながらでもわかりにくい。 誰かいたらすぐ聞くのだけれど、あまり人も歩いていないのだ。でも聞くととても親切に教えてくれる。
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ちょいと一休み |
たぬきツリー |
- 穴窯(あながま)
- 初期の穴窯は山の斜面に直接穴を掘って窯を作ったものですが、近世になってからは半地上式といって屋根の部分を地上に出して作られるようになりました。当忠左衛門窯は、半地上式で30年前に築窯しました。年間4回位火入れします。−看板より
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信楽駅の列車 ホームに入ってくる |
貴生川行き列車 これに乗って帰ります |
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