高千穂鉄道

高千穂鉄道は、宮崎県延岡市から西臼杵郡高千穂町までの全長50kmの第3セクターの鉄道だ。 始めは延岡〜日之影までだったが、旧国鉄時代の1972年に高千穂まで延長した。そして1988年に第三セクター会社へ転換された。深角(ふかすみ)〜天岩戸(あまのいわと)間の高千穂鉄橋は水面からの高さが105m、日本一だ。ここを通過するときは車掌さんが橋の説明をし、列車は徐行運転してくれてた。在来線は熊本〜高森間があり、高森〜高千穂がつながれば、熊本〜延岡の九州横断鉄道が実現するはずだったが、高森トンネルの工事中に異常出水があり、一時中止となったようだ。予算の凍結などでそのまま全面中止となってしまった。

延岡〜高千穂間は観光客もあり、「トロッコ神楽列車」が走ったりしていて良かったのではと思うが、平成17年の台風による水害で五ヶ瀬川にかかる鉄橋が流れ、それ以後休止、昨年とうとう廃止届けを提出されたとのこと。一年後の2008年、今年だが12月28日で廃止予定になっている。
高千穂町の関係者の方たちが「神話高千穂トロッコ鉄道」という会社を設立、部分運行再開を目指しているそうだ。

■高千穂駅にて(2008年1月)

母の法事で帰省した時に久しぶりに高千穂駅に行ってみる。タクシーが一台止まっていて、二人見に来られてた。駅舎の扉は全部しまっていて誰もいないのだが、線路には列車が止まっていた。

高千穂駅舎 駅名標
高千穂駅舎 ホームの駅名標


列車 列車
止まったままの列車 止まったままの列車


神楽号

トロッコ神楽号
延岡方面とは反対の方に車庫があり列車が入っているのが見えた。
近づいてみたら2両入っていた。



宝くじ号

宝くじ号
神楽号の後ろに止まっていたが
車庫の壁にはさまれて前の部分しか撮れなかった。




線路の終点 線路の終点

狭い車庫の中を一番後ろまで行ってみた。
工事が止まったところだ。


■日之影温泉駅(2008年1月)

おばさんのふるさと、日之影町(ひのかげちょう)の温泉駅だ。高千穂に線路が延伸されるまでは日之影線の終着駅だった。駅のそばを流れる五ヶ瀬川の音が心地よい。温泉駅になったのは平成7年からだったと思う。2階に温泉や休憩室があり、以前ここに来た時にカラオケを歌っているグループがいて、あまりのうまさに皆聞きほれていた。 入浴料は500円。

日之影温泉駅

■トンネルの駅(2008年1月)

高千穂町内に建設されたトンネルは、今「神楽酒造(株)」が焼酎の保管場所にしている。総延長1115mとのこと。見学自由なので焼酎のお土産を買いに寄った時は、のぞくのだが一番奥までは行ったことがない。観光物産館、SL機関車、車両を改造したレストラン等あり、広場で太鼓演奏をしていたこともあった。

下の写真クリックしたら大きな写真にとびます

トンネル貯蔵庫 かめ 樽
トンネル貯蔵庫 大きなかめ 並んだ樽
焼酎の行程
焼酎の行程
(行程は工程ではないだろうか)

■天翔大橋(2008年1月)

高千穂鉄道とはちがうのだが、日之影〜高千穂までの国道バイパスの途中にあるこの天翔大橋(てんしょうおおはし)は五ヶ瀬川にかかる農道橋で、日本一のタイトルがある。

日本の農道橋、また、コンクリートアーチ式橋としては、アーチスパン260mの長さ(総延長463m)に、五ヶ瀬川の水面から橋面までの高さ143mは日本一の規模を誇る。平成12年に完成し、事業費約67億円。風力発電システムにより橋の夜間照明をまかなっている。土木学会賞等も受賞。〜看板の説明より
天翔大橋 天翔大橋橋面 天翔大橋
天翔大橋
五ヶ瀬川を渡る前
橋面の夜間照明灯
風力発電で照明している
橋を渡った後
風力発電がみえる
(橋の中ほど)

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