風の盆前夜祭と富山ライトレール
■2009年8月
富山市八尾(やつお)町のおわら風の盆は9月1日から3日までが本番だ。大勢の人が見物に訪れゆっくり楽しめないからだろう、前夜祭というものがあると以前ネットで見ていた。今年はこれにしようと思い、JRのチケットも早めに用意する。
前夜祭は本番前の11日間行われ、八尾曳山展示館ホールを拠点にステージ踊りを観賞したり、町の会場で町流しを見たりできるとのこと。踊り方も教えてもらえ、輪踊りにも入れるそうだ。
大阪駅のホームに入ってくる特急「サンダーバード」。
12両編成で富山行きと和倉温泉行きが6両づつ。
金沢で切り離すようだ。
「サンダーバード」の中。
1人用座席もあり、自販機もあった。
お茶はちょっと高くて160円。
大阪から富山まで3時間20分ほどだ。
特急「サンダーバード」と「はくたか」は同じ車両系を使っている。
「はくたか」は越後湯沢〜金沢・和倉温泉間を北越急行を経由して走る。
特急「しらさぎ」
名古屋〜富山・和倉温泉間を米原経由で走る。
これも「はくたか」などと同じ車両系だ。 |
越中八尾の風の盆
富山から越中八尾まではJR高山本線に乗り換えないといけない。
高山本線は富山〜岐阜を結ぶ路線だが、猪谷(いのたに)でJR西日本と東日本に分かれている。
効率よく高山本線の旅を楽しもうとしたら、名古屋〜高山・富山間の特急「ワイドビューひだ」がいいのでは。
各駅停車の列車は途中で終点になり、接続がむずかしい。
八尾に行くのは、この猪谷行きか越中八尾行きかに乗る。
もう2学期がはじまっているのだろうか、学生でいっぱいだった。
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JR猪谷行き列車前部 |
JR猪谷行き列車後部 |
今から乗る列車の写真を撮っていたら、隣に列車が入ってきてそのまま走り去った。 越中八尾の標示が見える。側面にはおわら踊りが描かれているではないか。 列車ははるか向こうで停まった。次に出る列車なのかも。 あーっと言ってる間に通り過ぎ写真には撮れなかった。
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禅寺橋を渡ると石垣と坂道に続く |
石垣と坂道 |
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側こうのふた
(町の花木:ツバキ) |
マンホールのふた |
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諏訪町・日本の道100選通り |
諏訪町・日本の道100選通り |
- 曳山展示館(ひきやまてんじかん)
- 越中八尾観光会館でもある。入館料500円。
絢爛豪華な曳山3台が常設されている。舞台とホールがあり、ここで前夜祭の行事として「おわらステージ」が開催される。
チケットは事前に入館料込の1500円で買っていた。
- 町流し
- 前夜祭の期間中、毎日当番の支部で流しなどが行われる。この日は下新町支部で午後8時からだった。
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町流し |
唄と胡弓と三味線と |
- 福島地区にて
- 町流しを見て越中八尾駅までもどってきた。
富山行きの列車の時間までかなりあり、どうしようかと思っていたところに何やら唄が聞こえてくる。
駅の近くの広場の方へ行くと、若い人たちがおわらの練習中だった。
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舞台で練習 |
舞台で練習 |
広場で見物している人と話す。地元の人だった。
練習しているのは高校生と成人男女とのことで、まだまだ人前で踊れるような腕前ではないらしい。
みんな小さい時から練習しているようだ。
富山市内
- 富山ライトレール
- 以前新聞で見ていた、次世代型路面電車「富山ライトレール」。
富山に行くことがあればぜひ見ようと思っていた。JRの旧富山港線を引き継ぎ、赤字覚悟で作ったそうだ。路線整備や車両の購入は市が負担、運営は第3セクターが行うという公設民営方式の路面電車でポートラムと名付けられた。
JR富山駅北口から富山港近くまでの6.7キロの区間を走る。車いすのままでも乗り込める低床のバリアフリーの設計で車両のデザインも近未来的だ。
運賃は均一制で大人200円、小人100円。割引のあるICカードをタッチしている人が多かった。
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ポートラム車内 |
座席 |
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ラッピングがかわいいポートラム |
路面を走る |
低床の乗降口 |
ポートラム車内の天井 |
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車内の身長計(たぶん) 長さが書いてある |
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旧富山港線を走る |
終点岩瀬浜駅の車止め |
「競輪場前駅」
富山駅北駅〜岩瀬浜駅まで13駅ある。
低床ホームは各駅ともデザインが統一されており、背面はガラスでおおわれている。 駅名標などのほか、端寄りの区画には風景などがフィルム貼付によって描かれていた。
競輪場前駅のパネルがちょうど目の前だったので電車の中から撮ってみた。
「岩瀬浜駅」
終点岩瀬浜駅のパネルは北前船の絵が描かれていた。
江戸初期から日本海を行き来する北前航路が生まれ
明治期にかけて日本海沿岸地域には回船問屋が多く営まれていたそうだ。
- 岩瀬まち歩き
- 岩瀬浜駅で降りて海のほうにでも行ってみようかと思ったのだが、回船問屋の町と書いてある案内の標識を見てこちらに行ってみることにした。
運河をこえてしばらく歩く。暑かったぁ。
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岩瀬運河 |
赤い橋の向こうは富山湾 手前は岩瀬運河 |
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回船問屋が並ぶ通りの鍼灸院 |
公園の北前船 |
北陸銀行岩瀬支店 |
回船問屋森家 旧北国街道にある森家は国指定重要文化財になっている。 |
- 市内を走るバスや電車
- 富山市はすっきりと美しい街と思う。バスや電車の広告が楽しい。
JR寝台特急「日本海」 昨日午後10時過ぎ、八尾から富山までもどってきたとき、寝台列車がちょうど富山駅に入ってきた 入ってくるときもカメラを構えたのだが、先頭の灯りが強すぎてうまく撮れなかった。 このブルートレインは大阪発青森行きで、翌日の朝8時半青森に到着する。 |
富山地鉄電車 JR富山駅と同じ構内の富山地方鉄道のホームに行ってみた。 宇奈月温泉や立山、この列車で行ってみたいものだ。 |
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JR金澤行き列車 |
JR大聖寺(だいしょうじ)行き列車 |
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路線バス |
民営の路面電車 「市電」は市内電車の意味だそうだ |
市電の広告電車 |
氷見線(ひみせん)
富山から金沢行普通列車に乗り、高岡駅で降りた。氷見線は高岡〜氷見までの16.5キロを30分ほどで走るローカル線だ。
住宅街や、工場の煙突を見ながらいくつかの駅を通り、越中国分を過ぎると景色が一変した。 富山湾が右手に広がり、美しい海岸線が続いている。 しばらくながめていると雨晴駅に着く。 ここでリュックを背負ったおばさま軍団がにぎやかに降りて行った。 このあたりの海岸は雨晴海岸といって、晴れた日には富山湾越しに立山連峰が遠望できるとのこと。 時間があったら途中下車したいところだ。
そのまま終着の氷見駅まで行く。 |
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氷見駅票 |
線路の終わり |
瑞龍寺(ずいりゅうじ)
氷見から高岡まで同じ列車で引き返す。高岡から乗るサンダーバードの時間まで1時間ほどあるので、駅の案内所で聞いて「瑞龍寺(ずいりゅうじ)」に行ってみることにした。加賀藩二代目前田利長公の菩提寺で国宝になっている。
駅南口から歩いて10分といわれたが、今いるところは北口で南に行くには地下の連絡道を通らなければならない。片道15分歩き、拝観料500円を支払って中を30分で見て回る。時間は午後2時を過ぎていてほんとに暑い。駅でじっと待っていたほうがよかったかな。写真もこのありさまで、建物の屋根の影が大きくて屋根より下は真黒になってしまった。
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国宝・瑞龍寺山門 (正面入り口) |
国宝・瑞龍寺山門 (内側から撮る) |
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国宝・瑞龍寺仏殿 (正面) |
国宝・瑞龍寺仏殿 (側面) |
国宝・瑞龍寺法堂 |
金沢駅にて
金沢で和倉温泉発のサンダーバードと連結するというので降りて見に行く。
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扉があいたサンダーバード |
和倉温泉から来たサンダーバード |
連結したところ |
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